ベルリン幼稚園

ベルリンでの日常と子育て

イェナプランの学校

引っ越し先の公立学校に安心してAちゃんを預けられるのか、まだ納得していない私。なので、その地域にある私立学校も視野に入れています。

 

この学校はフリースクールで、イェナプランに基づいた教育を行なっているそう。縦割り教育、生徒同士の教えあい、プロジェクト学習、宿題なし…などがキーワード。(通常の学校では上の学校に進む年齢である)5年生で分けられることなく、1年生から10年生まで同じ学校に行けます。

 

このコンセプトに基づいた学校は日本にもあります。詳しい内容は以下。

イエナプラン教育とは

 

ドイツは私立学校というと、こういう通常の学校の形式(教科別、学年別、先生が生徒に教える形)とは異なるオルターナティブ教育を実施しているところが多い印象。

 

ドイツは伝統的に、5年生で大学進学を目的としたギムナジウム職業訓練を目指すレアルシューレ、その他の落ちこぼれがいく(ことに今はなってしまってる)ハウプトシューレと全員が能力別に分けられてしまいます。その無情なまでの能力主義、エリート主義に子供を巻き込みたくない人がつくるからそう言うことになるのかな。

 

それはともかく、日本にもこの形式の学校があるらしく、昨日はビデオを見てみました。

www.kinokuni.ac.jp

 

このコンセプトに惹かれるかというと、うーん、と思ってしまう自分がいる。総合的な学習ができるプロジェクト学習や、生徒個人が本当に尊重されている様子は魅力的だけど、これできちんと基礎学力がつくのかな??と心配してしまう。

 

こちらでやっぱり縦割り、プロジェクト学習、個人の進度に合わせた自習形式の学習に力を入れているモンテッソーリの学校に行かせた人の話を聞くと、やる気があって、自分の興味をどんどん追及するタイプの子はどんどん進んでいけるけど、そうじゃない子はいつまでもきちんと読み書きそろばんができない、なんて話を聞いたりもして…。 

 

このタイプの学校は、いろんなところで、創造性と積極性にあふれる、これからの社会にあったタイプの人間を育成する学校だ、という評価をされているんだけど、自分自身が全然経験してないシステムの学校に入れるのは、なにをそこで学べるのか未知数すぎて、勇気がいる。

 

自分が通ったシステムだと、いいとこも悪いところも想像がつくけど。

 

教育改革がドイツでも日本でも言われているけど、なかなか根本的な変革が行われないのは、こういうところにあるのかな。

 

子供の時間は限られてるから、プレゼン能力や、総合力みたいなものを教える時間をとったら、何かを削らなきゃいけないんだろうけど、どこを削ってもいいのか、習ってなくても問題ない、という判断をするのが難しそう。

 

Aちゃんに合っていていいかなー、と思うのは、人数が少なくてアットホームなところ。地元の公立校は1年生から4年生までで600人弱いるマンモス校で、休み時間などもとっても落ち着きがない!大人数の中では自分を隠してしまう彼女には、アットホームなところのほうがあっている気はとてもする。