ベルリンから引っ越し??
ベルリンから引っ越しする、、って話が微妙に出ています。
旦那が転職活動中で、今第一希望のところに決まると、フランクフルト近郊の小都市に引っ越し決定・・・。
考えれば考える程嫌で、こんなに私はベルリンが好きだったのか―!とベルリン愛を再確認しているところです。
ベルリン、来た当時は町並みも綺麗じゃないし(戦争で全部壊れている)、なんだかゴミが一杯落ちてて汚らしいし、パンクが道端に座っているし・・・、全体的に貧乏くさいし・・・、って感じであんまりいい印象が無かったのだけど、これが噛めば噛むほどおいしくなるスルメのような街で、どんどんどんどん好きになりました。
なにが好きって理由は色々あるけど、一番はいろんなタイプの人がごった混ぜになっているところ。人種もそうだし、職業も、勤め人もいればアーティストもミュージシャンもパンクも無職もいて、そんな人達に主に子供を通じて関わりあううちに、自分の中の人生に対する見方が随分奥深くなったように思う。
例えば、日本にいる時にはアーティストやミュージシャンとしてきちんと生計をたてて家庭を築いているような人にあったことがあまりなかったので、なんとなく「子供がそっちに行きたいと言ったらどうしよう・・・」なんて思っていた。でもこちらに来て若い時からそれ一本でやってきて、贅沢はできないにしろしっかり家庭と人生をきずいていっている人たちを見て、ああ、人生、ちゃんと学校で勉強して、いい大学に行って、就職して、って道を歩かなくても全然大丈夫なんだ、子供が例えば音楽をやりたいって言った時に、反対するってのは意味無いことなんだなあ、、、っていうのがほんとにストンと腑に落ちた気がする。
児童館や幼稚園でも、腰まであるドレッドヘアやタトゥーたっぷり、パンクファッション、、、の人がいて、初めはビビったりしていたものの、話してみるとすごくきちんとした優しい人だったり。人を外見で判断することのアホらしさ、っていうのもここにいるととても実感できる。
Aちゃんの行っている幼稚園でも、両親の国籍がほんと様々(17人のうち、露独ハーフ1,中独1,日独2,アラブ系2人、ブラジル独1、ポーランド独1,と8人が純ドイツ人でない)なので、子どもたちがごく自然に、世界には様々な言葉があって、いろんな肌の色の人がいて、それはそしてまったく普通なことなんだ、というのを学んでいるところが素晴らしい。
チェーン店でないおもしろいカフェやレストラン、お店もたくさんあります。世界中の色んな物が安くおいしく食べられるし、日本食にも全く困らない。ラーメン屋も3件もあるし、フランス人がやっている美味しいケーキ屋さんもある・・・。
大都市だけど、緑にあふれていて、ちょっと出ればカヌーもできるし、別荘もあるし・・・。
5年住んで、友だちもたくさん出来たし・・・。
一つだけ嫌なのは、日本企業がないので、私の仕事が見つからないことだけだけど、引っ越したってみつかるかもわかんないしねー。。
というわけで、夫の転職活動をぜんぜん心から応援できない・・・。今の仕事の状況がかなり辛いみたいだし、決まったら夫にとってはとても喜ばしいことなのだけど・・・。うーん。。。