ベルリン幼稚園

ベルリンでの日常と子育て

保護者面談

AちゃんのKita(幼稚園)で、一年一回の保護者面談があったので行ってきました。

Entwicklungsgespräch(発達に関する面談)と言って、保母さんが普段観察したことを、社会性、自律性、運動能力、言葉の発達などのテーマにわけて話してくれます。

 

以下覚え書き

 

社会性

・Aちゃんは、Kitaでは、とてもおとなしく、控えめ。他の子がしていることを観察していることが多い。Kitaにはとても楽しく通っている。

 

・いつもは大体後ろの部屋で遊んでいる。一番好きなのは、ごっこ遊び(Rollenspiel)。お店やさんごっこをしたり、キッチンであそんだり、変身ごっこも好き。一つの遊びの時間はやや短い。遊び終わった後は、他の子を観察している。

もう少し、みんなと一緒に遊べるようになるといい。

 

自分の意思を表現するのがまだ少しむずかしい。これくらいの年齢から、子どもたちは一緒に遊び始める。何をして遊ぶのか、お互いに話し合って決める。Aちゃんは、自分の思い通りに行かないと、その場を去ってしまう。これでは1人になってしまうので、あまり良いやり方ではない。他の子どもと話し合える方がいい。年下の子どもとはうまくいくが、同い年、年上の子だと自分の意思を通すのが難しい。まだ、なにか「問題」がある場合に、それを解決するための「戦略」をたてられていない。Kitaでは、泣くのはあまり役に立たないことは、もうわかっている。なにがあったのか、だれが何をしたのか、自分はこうした、なんでうまくいかないのか、どうしたら解決できるのかということをまだうまく表現できない。

 

Fちゃん、Aちゃんとよく遊んでいる。Kちゃんとは動きが大きいので面白がるが、摩擦も多い。摩擦は子供には大事。そこから、どこで線を引かなくてはいけないのか(それは嫌だ、というなど)、どんなときに一緒に遊ぶのか、という事を学べる。Aちゃんは、もっと色々試すといい。たくさん摩擦を通じて練習すること。摩擦は成長を意味する。Kitaではそうやって社会性を学んでいく。それには(大人の)補助、励ましが必要。なぜなら、他の子がまだAちゃんを「とても小さい子」と認識しているから。体の大きさもあるが、ジェスチャーもある。他の子から「Aはまだそれはできないよ!」といわれると、もっと自分を小さくする。

 

Aちゃんには、もっと自分から率先してやることが必要。自分から、「これをやってみよう」ということ。これがまだ難しい。このことから、実際にはもうそんなに小さくないし、いろんなことができるにもかかわらず、グループの中で、「Aちゃんはまだ小さい子」という認識になる。

 

妥協をすることはまだ難しい。自分の思った通りに物事が進まない時に、何か他の選択肢を取ることができない。その場を去ってしまう。この態度だと、大きい子に対してだけでなく、小さい子と遊ぶ時も難しい。去ってしまうのは、残念。「じゃあ、こうやってやろう!」と言えるようになってほしいし、自分がやりたいことをもっとうまく言えるようになってほしい。言語的にはできるはず。問題は、自分自身が「まだ小さい」と思っていること。「Aはまだ小さい。まだできない」とよくいう。自分より、他人を信用している。他の人がやってくれるのを待つより、自分でやろう、と思えるようになってほしい。

 

・この頃、サイコロ遊びや色並べなどの、規則があるゲームができるようになった。これは、Aちゃんのおとなしい性格にあっているようだ。一緒に遊ぶ人数が少ないと、うまくいく。

・グループにはよく馴染んでいる。喧嘩をすることは少ない。

 

・「自分が小さい」という認識を固めることなく、そこから抜け出ることを願っている。もうちょっと自信を持って、自分から率先して遊びはじめ、自分の意思を通せるようになってほしい。(教師として)成功体験が増えるような環境も整えていく。

 

朝の会について

Aちゃんにとって、朝の会はとても大事。

動きがある遊びが好き。歌いながら遊ぶことはしない。音楽的。リズム感が良い。トライアングルを叩くのが好き。質問をしたら答えるが、自分から話をしたり、他の子が話している時に「自分も!」ということはあまりない。

 

3-4歳だけの子だけのグループでいるほうがリラックスして、もっと自分を出す。

何をやるにも慎重。絵を描く時や粘土を作る時も、なにかきちんとやりたい、いいものを書きたい、という願望があるよう。他の子がやっていることをよく見ている。何か、いいものを作らなければ、というプレッシャーがあるよう。

 (以下続く)

 

 Aちゃんのことを細かく見ていてくれいて感動。プロだなあ、と。

 

しかし、家ではいつも「自分で!自分で!」と言って何でもやりたがるし、時間が許す限り自分でやらせるようにしてきたので、この幼稚園での態度はびっくり。

 

プレッシャーがある、、というのもびっくり。私全然「これやれあれやれ、こんなふうにぬれ!」なんていうような教育ママじゃないのになー。完璧主義な性格なのかな。パパもオマもそうだしな・・・。遺伝かな。