ベルリン幼稚園

ベルリンでの日常と子育て

ドイツのすごいなと思うところ①難民受け入れについて

最近の中東情勢の混乱から、ものすごい数の難民がヨーロッパに逃げてきています。ドイツの国境の街には毎日300人から400人もの難民が到着していて、昨年と今年8月までで、計50万人ほどの人が難民申請をしています。

 

50万人ったら、杉並区一個分です。中規模都市一個分。新聞やニュースで、受け入れ体制や施設の問題とか、難民申請の難しさとかなどの話を聞かない日はありません。

 

すごいな、と思うのは、まずそれだけの数の人を受け入れて、住居と食事を与える、というのをドイツ全国に振り分けて行っていること。

 

それだけ受け入れるとやはり不満を持つ人も出てきて、特に旧東ドイツの田舎なんかで、反難民受け入れデモやら難民宿舎予定地が燃やされたりとか、そんな問題が起きてはいるんだけど、そういう心の狭さとか、外国人憎悪は許されない、恥ずべきことである、という意識が大半の国民にはあること。

 

ZDFなどの公共ニュースを見ていても、戦地の酷さ、どんな困難をくぐり抜けて難民はここまで来ているのか、助けるために私達はなにができるのか、寛容がいかに大事か、難民に対する不安は大半は根拠がないこと」などの論点に焦点があたっています。

ママ友と話していても、普通に「こんど難民施設に子供服を寄付しにいくけど、何か持っていくものある?」なんて話題が出てくる。

 

自分の国だけが良ければいいんじゃなくて、困った人を助けよう、という精神を感じるこの国に住んでてよかった、、、と心から思います。

 

ひるがえって、例えばアジアで大規模な紛争が起きた時に、日本がそれだけの人を助けるだけの度量があるかっていったら、、、ないですね。2014年は5000人の申請に対して、認定数、11人・・・。そんな閉じた国なのに、「難民申請 日本」で調べたら、出てきた記事が「仮想難民」の「横行」。。。あーやだやだ。