引越し決定
Aの転職が決まったので、Darmstadtに引っ越すことが決定。
夏休み経過
夏休み
金銭教育
買い物に行くたびにあれこれ欲しがるAちゃん。ジュースだとか、ヘアアクセサリーとか・・・。今までは、私の気分で買ったり買わなかったりしていたので、何かきちっとした基準を作りたいと思っていました。
初めはなんでも「誕生日に買ってあげるよ」と言っていたのだけど、誕生日は年一回・・・。すべてをそこに押し付けるのは荷が重すぎる。
そんなおり、よく読んでいる知育ブログに金銭教育の本のことが書いてあったので、読んでみました。ざっとした内容は以下のブログが詳しいので、興味がある方は読んでみてください。
- 作者: ニール・S.ゴドフリー,カロリナエドワーズ,Neale S. Godfrey,Carolina Edwards,武長脩行
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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そこで決めたうちのルール。
1,Aちゃんのお仕事:①食事の後食器を食器洗い機に入れる ②テーブルを拭く。
これは、Aちゃんとなんのお仕事がしたいか話して決めました。
Aちゃんがヘヤゴムを欲しがった時に、「じゃあ、これからAちゃんがお仕事したらお金をもらえるようにしよう。なんのお仕事がいい?」と聞き、私が幾つか提案した中からこれを選びました。
2,終わったら1週間毎の「お手伝いカレンダー」にシールを貼る。
3,サボらずできたら1週間で2ユーロもらえる。(サボったら貰えない)
4,何か欲しいものがあるときは、このお小遣いから使う。
って1人で決めて盛り上がっていた私ですが、Aからツッコミが入りました。
1,まだ数の概念がやっとわかってきたところなのに、お小遣いを上げるのは早すぎる。
2,「共同体なのだから、家の仕事は皆でやる」という概念を育てるほうが先。「仕事はお金をもらったらやる、貰わなかったらやらない」となってしまったら大変。
気持ちはわかるんだけど、私としては、Aちゃんが数や買い物に興味をもちだした今こそ、金銭教育を始めるいい機会だと思う。
2については、私も子供の時食器を洗うのをお手伝いとして割り当てられたけど、いやいややっていた思いでしかない・・・。よくそれで怒られたりしたのも嫌な思い出。つまり「皆で住んでいるんだから、仕事を分担して当然」という共同体の意識がぜんぜん育っていません。大人になってもそれで怒られたりしていたし・・・。なんでかなー、と考えると、結局その「仕事」が、親が自分で決めた「娘がやるべき仕事」であって、私の意見はそもそも全然聞かれてないところにある気が。話し合いって大事だよね・・。
「自分の仕事」と決めたタスクをこなしたから、家庭内のお金をつかう権利=お小遣いをもらえるという流れは、結構健全だと思うのですが。
まあ、もう少し夫婦間の話し合いが必要です。
成長日記 もうすぐ4才
Aちゃん、あと2ヶ月で4歳です。早い・・・。この頃どんどん言語・身体能力、社会性が上がっているのを感じます。日本ではこの年から幼稚園に入るのも、3歳を過ぎると、刺激を与えることでどんどん成長するからなんだろうな―。
「お仕事」として食べた後のお皿を片付け、テーブルをふけるように。
幼稚園に行く前に自分で進んでお片付けをする。帰ってきた時に私が靴をしまわないと、「ママ、靴箱に入ってないよ!」なんて逆に注意されたり・・・。
公園にあるロープを登ったり棒を滑ったりする遊具(Klettergerüst)を怖がらずにできるようになった。結構高いところ(2メートルぐらい)から飛び降りたりするので、ひやひや・・・。
字に興味を示す。A、M、P、O、Iなどが書けるようになった。
折り紙に興味を示し始めた。コップは一人で折れる
洗濯物がたためるようになった。
プリンセス期到来。ドレスしか着ません。ズボンも拒否。自分で服を選ぶようになった。全部着た後、「Aちゃんお姫様?」と聞いてくる。マニキュアをしたがる。髪の毛はおろしてカシューチャをするのが今のブーム。
靴屋の前に来た時に、幼稚園のお友達のKちゃんと一緒に「みてー、靴がいっぱいー。素敵―!入ろうよ―。」と言って二人で靴を見に入っていった・・・・。その後店の中でおもちゃを見つけてそれで遊んでいたけど。
話に「おねえちゃん」が頻繁に登場。おねえちゃんは9歳らしい・・・。
家で遊ぶときは、絵を書いていることが多くなった。人やものも書けるんだけど、それより抽象画のような物を描いていることが多い。お人形のお世話や、レストランごっこなどは相変わらず大好き。ブロックへの興味はあまり高まらず。
お箏のリハーサル
学校選び
ネットサーフィンをしていたら、うちの近くの学校が「先進的なモデル校」としてイギリスのGardianに取り上げられてたのを見つけました。
No grades, no timetable: Berlin school turns teaching upside down | World news | The Guardian
以下意訳)
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時間割、成績表なし、学校から指定された教科は英語、ドイツ語、社会のみ。それに加えて「責任」と「挑戦」等の授業がある。「挑戦」の授業では、12-14才の生徒に1人づつ150ユーロを渡し、自分で「挑戦」する課題をみつけ、計画をすべて1人で練る。カヤックに行く子もいれば、農場で働く子も。アントン(14才)は、1人でイギリス南東部の沿岸をハイキングした。教科を超えた学ぶ意味に自分で気づいた時ほど、子供がやる気を出すときはない。アントンは、「学校で勉強した何年かより、この3週間のほうが多く英語を学べた」と言っている。
校長先生によれば、今の時代に一番必要なスキルは、自分でやる気を出すこと。難しい状況を自分で乗り越える力を身につけ、そのようなチャレンジを心待ちにするような子にすることが、今の時代に学校に求められていること。
この学校の成功が、全国から注目を集めている。40%の生徒が(ドイツの大学入学資格である)Abiturには向かないという評価付きで入ってきたにもかかわらず、卒業時の生徒の平均スコアは2であった。(ストレートBの・ようなもの)これは、ベルリンのGesamtschuleのトップである。
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翻って自分のことを考えると、私は与えられた課題をこなすことは要領よくできるんだけど、創造性とか、枠を超えて考えるとか、自分のアイディアを計画性をもって実行に移す、とかに弱い。
やりたいことがあっても、自分で創意工夫をするというよりは、それに似たパッケージをどこかから探してきて消費することに終止してしまうというか・・・。
それは、創造性と自律性がなければやっていけないアーティストや自営業の人が多いベルリンに来て、自分の弱点として特に強くかんじる。
これからの時代、大きな会社の従業員になっていれば一生安泰、なんて素敵な時代は終わり、自分の食い扶持は自分の創意工夫で稼いで行かなければいけない時代が来ると思うので、こういう教育はすごく魅力的。だけど、こういう実験的な学校に自分の子供を入れるのは、勇気もいりそう。普通の教育を行っているところに入れれば、ある意味結果はわかっているけど、こういう学校は吉と出るか凶とでるかわからないわけで。子供に会う合わないもあるだろうし。なんでも自分でどんどん進めたがる、興味が突出している、などの子にはあっているだろうけど、おしりを叩かないとやらないタイプはなんにも達成できないで終わりそうな気も・・・。でもそんな子もこんな学校で訓練されれば、能動的なタイプに慣れたりするのかな・・・・?
ここは付属の小学校もあるみたいなので、今度学校開放日があったら行ってみたいと思います。